今回は、主に初心者(TOEIC 500以下、理解度で言うと、前置詞や従属接続詞を「何となく」でもわかっていないレベル)の方向けに、「英語の前置詞の使い方・イメージ」という方向けのお話をいたします。
■まずは基本のチェック
前置詞についてお話しする前に、以前にお話しさせていただきました、
「英会話で、英文を組み立てる際の基本」
をちょっとおさらいしておきましょう。
ただ単に、日本語で考えて、それを英単語にして適当に英文にしている方が多いのですが、それでは、英会話は壁に当たります。
I love bananas.
のような簡単な文ならいいですが、
The rain was so hard that we couldn't see anything, so we had to cancel our golf lesson.
のような文を「適当に」では、スラスラっと出てくるようにはなりません。
そうではなく、英文を作る際は、
・引き出しを整理する仕切り
・お子様ランチのプレート
・和食御膳の容器
のように、いくつか空きがあるものに、ポンポンとパーツを入れて行くようなイメージで英文を作って行くのです。
例えば、↓のようなイメージです。
英文は必ず、こういう仕切りの中に何かを埋めて行く形で作られています。
I love bananas.
のような簡単な文でも、
The rain was so hard that we couldn't see anything, so we had to cancel our golf lesson.
のような長い文でも、
のように、しっかりと仕切りがあるもので、
きちんとした仕組みのもとに、作られているのです。
■便利な前置詞
のような、簡単な英文であれば、↑の枠のイメージがなくてもすぐに作れると思いますし、枠の仕組みもすぐにイメージできます。
しかし、
のように、長くなってしまうとわからなくなってしまう方が多いのです。
文が長くなる要因は「修飾語」が増えることです。
代表的な例で言うと、前置詞があります。
前置詞というのは、in、at、onなどのことで、「前置詞+名詞」と必ず、名詞とセットで使います。
「前置詞+名詞」は、形容詞か副詞になり、前置詞は「名詞の前につけて、名詞を形容詞か副詞に変換する品詞」とも言えます。
つまり、「前置詞+名詞=形容詞or副詞」ということです。
普通、言いたい意味の形容詞が存在すれば何も問題ありません。
例えば、「長身の男」だったら、
a man
に形容詞、tallをつければよく、
a tall man
で完成です。
しかし、「車の中の男」とする場合、「車の中の」なんて意味の形容詞はありません。
carを使って、
a car man
としても、ダメなんです。
carは名詞。ここで必要としているのは形容詞(名詞を修飾する)なのです。
そこで、前置詞inを使って、carと組み合わせれば、
in the car
で「車の中の」という意味になって、
a man in the car
で、「車の中の男」という意味になります。
副詞でも同じことができます。
「昨日、本を読んでいた」は
I was reading a book yesterday.
と、「昨日=yesterday」という副詞があるので表すことができます。
しかし、「車の中で」という副詞はありません。
適当に、
I was reading a book a car.
としてもダメなんです。
carは名詞ですから。ここで求められているのは副詞なのです。
そこで、前置詞inと組み合わせれば、
I was reading a book in a car.
と、副詞に変換して、使うことができます。
■修飾語は積み重なる
のように、修飾語が少なければ、まだ簡単に英文を作れて、英会話でもしゃべれるかもしれません。
しかし、修飾語が重なり、
I was reading a book about Aaron Bryant's great career as a journalist in a car in the afternoon after lunch.
のように、なれば、枠組みがわからなくなり、正しい英文が作れなかったり、英会話でもスラスラとは出てこなかったりします。
しかも、「前置詞+名詞」のように、何かと何かが合体して、何か別のものになるのは、これだけではありません。
代用的な例で言うと、
「A+等位接続詞+A=A」
「従属接続詞+文=名詞or副詞」
「関係詞+文=形容詞」
「疑問詞+文=名詞」
などがあります。
これらの仕組みを全部理解して、なおかつ、その知識を使って、英文を作る練習をしてこそ、
・ネイティヴのように長い英文でもスラスラとしゃべれる
・正しい英文を頭の中できちんと組み立てられるようになる
・複雑な文でも、相手の言っていることが理解できる
というわけなんです。
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皆様、今後とも英語学習をがんばって行きましょう!